日本の木造住宅は一般的に、「在来工法」と「2×4工法」のどちらかであることが多いです。

 

在来工法は正確には「木造軸組工法」のことで、日本の伝統的な工法だったため「在来」と呼ばれています。

在来や軸組と短縮して呼ばれることもありますが、基本的に柱と梁の組み合わせ(軸組)によって構造体を構成する仕組みのことで、筋交いを入れた耐力壁を設置して地震などの外力に対応します。

 

一方、2×4工法は欧米発祥の工法で、2インチ×4インチの部材を主材にした工法です。在来工法が軸組工法なのに対して、2×4工法は「木造枠組工法」と呼ばれており、柱と梁でなはなく、木枠パネルの壁によって構造体を構成しています。壁・床・天井・屋根の面で木枠パネルを使うことで面剛性を持たせ、地震力に対応します。

 

日本でのシェアは、木造住宅の9割が在来工法、1割が2×4工法になっています。

 

 

モジュールの違い

モジュールとは、「規格寸法」のことです。

 

メートルやミリメートルと言った共通の規格寸法はあるのですが、

 

在来工法は尺モジュール、

2×4工法はインチモジュール、を基本としています。

 

「尺」は1尺303mm、3尺で910mmがベースとなっており、

柱や梁、壁下地のボードなどの規格製品はこのモジュールで基本的にできています。

尺の下の単位は「寸」で、1寸30mm、その下に「分(3mm)」があります。

尺モジュールは日本の昔からのモジュールで、日本人に体のサイズに適したモジュールだと言われています。

 

インチは1インチ、25.4mmを基準としたモジュールですが、建築資材の2×4材は38mm×89mmの部材を規格としています。

インチモジュールは、空間としてのモジュール間隔はなく、壁のピッチを900mmや1000mmとしたり、様々です。

 

メリット・デメリット

 

在来工法と2×4工法のメリット・デメリットはお互いに対になる関係性にあります。

 

在来工法

メリット ・自由度がある設計ができる ・リフォームがしやすい

デメリット ・工期がある程度かかる

 

2×4工法

メリット ・規格化で工期が短縮できる

デメリット ・設計の制限がある ・自由度が低い

 

自由度と工期に関すること以外にも、断熱の取りやすさ、耐震性の取りやすさ、施工性などでもメリット・デメリットはあると言われていますが、現実的に考えたときに、対策のしようがないものが自由度と工期だと思います。

 

特に2×4工法のメリットは「断熱」と「耐震」と日本に導入されて当初から言われてきましたが、昨今は在来工法の精度も上がってきて断熱と耐震の性能も向上されてきたことがあるので、大差はなくなってきていると思います。

採用している建築会社は?

 

在来工法は地方の工務店から大手のハウスメーカーまで、ほとんどの木造を取り扱っている建築会社で採用されている工法です。

 

各社で軸組工法のことを、オリジナルの呼び方をしている場合もありますが(住友林業のビックフレーム工法など)柱と梁で構成されていれば軸組工法です。

 

2×4工法は、大手のハウスメーカーだと、

・一条工務店

・三井ホーム

・スウェーデンハウス

・住友不動産

・ヤマダセスバイエルホーム

などが採用していて、中でも一条工務店が頭一つ出ているかなという印象です。

ハウスメーカーのスケールメリットを使って、商品の規格化、施工の簡素化による工期の短縮などがされています。

 

まとめ

 

弊社は設計事務所ですので、お施主様のご希望であれば、在来工法、2×4工法、RC造、鉄骨造、どれでも選択することができます。

 

家づくりを始めたばかりで、それぞれの工法のメリット・デメリット、自分の理想の家にはどの工法が最適なのかを相談されることも多いです。

 

ですので、それぞれの工法の長所・短所をご説明することも多いのですが、

もちろん工法の良し悪しも大事ですが、それよりも理想の家に何が適しているかが大事だと思います。

 

Robecityではお施主様と、性能からデザイン、コストのことまでトータルで相談して納得のいく計画をサポートしています。

 

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