皆さんは家にどんなものを求めますか?

「かっこいい家」、「おしゃれな家」などの見た目のこと、

「暖かい家」、「地震に強い家」、「省エネな家」などの性能のこと、

良い家の条件はこれらの要望をバランス良く満たしている家だと思います。

今回は家に求める条件の中でも性能面で、「断熱」について詳しく見ていきたいと思います。

1.断熱の考え方

まず初めに、入門の入門、「そもそも「断熱」ってどういうことなのか」です。

当たり前ですが、日本の気温は、夏は暑くて冬は寒いです。

でも、建物の中って外の気温よりも快適なのが当たり前じゃないでしょうか。

それはつまり、建物の中の気温を快適に保てば、過ごしやすくなるということです。

 

「外の熱(温度)を断つ」からです。

この断熱の性能を高めれば、夏は涼しく、冬は暖かいが実現するということです。

 

2.断熱性能に基準ってあるの?

熱さや寒さは人の感覚なので、人それぞれですが、家全体の断熱の性能を数値化した基準があればその性能を高めていけば、断熱が良い家ができます。

 

その基準が「断熱等性能等級」です。

等級は1~4まであり、数字の大きい4が一番断熱性能の高い等級になります。

この等級は国土交通省が定期的に技術的指針を定めたもので、

等級4 = 平成25年・改正省エネ基準

等級3 = 平成4年・新省エネ基準

等級2 = 昭和55年・旧省エネ基準

等級1 = それ以下

となっており、年々高い基準を作っていっています。

 

これらの等級がどれぐらいのレベルに相当するか、一般ユーザーに分かりやすく感覚で言うと、

等級4 = 良い

等級3 = 普通

等級2 = 悪い

等級1 = もっと悪い

といった感じです。

 

この断熱等性能等級は証明を受けようと思った人が、任意で申し込んで初めて証明を受けれるものなので、世の中の建物がすべて等級で分類されているわけじゃありません。

 

なので、そもそも等級3~1は申請する場所も無く、申請をするメリットもありません。

等級4の場合は、建物の価値を保証する証明になるので、ローンを組むときに有利になったり、減税の対象になったりメリットがあります。

 

現在では、普通に新築を建てれば等級3、断熱材の性能が良くなかった時代に建てられた家が等級2、断熱材が使われてない時代の家が等級1、という感じで、

等級4は予算を出して断熱性能を高めた家、断熱に力を入れている工務店やハウスメーカーで建てた家は等級4以上の性能がある、といったことが現状だと思います。

3.断熱性能等級の中身

では次に、断熱性能等級の基準になる中身の話です。

 

断熱性能等級は住宅が持つ、

・外皮平均熱貫流率(UA値)

・冷房時期の平均日射熱取得率(ηAC値)

これらの数値を計算で出し、気候の違う地域に分類したものが等級になります。

ちなみに、UA値、ηAC値は数値が小さいほど断熱性能が高く、

外皮平均熱貫流率(UA値)は建物の外皮(外部に面した部分)から熱が逃げる量を表した数値で、平均日射熱取得率(ηAC値)は建物に侵入する日射量を表す数値となっています。

 

専門用語なので、一般の方は計算方法など細かなところまでは覚える必要はありませんが、これらの数値が断熱性能を表す数値になるので、「小さいほど良い」ぐらいは覚えておいて損はないです。

 

4.まとめ

今回は、断熱性能を表す基準「断熱等性能等級」の概要を解説していきました。

大きく分けて、断熱は化学や技術、理系の内容になるので、深堀りすると専門用語ばかりが出てきて、一般の方には難しい内容になっています。

しかし、全く知らないでは、損をしてしまうこともあるので、概要だけでも頭に入れておくと、家づくりの選択肢が広がると思います。

実際の家づくりの中では、しっかりと専門家(建築士)に相談して、何をどうすればいいのか、アドバイスをもらうことをお勧めします。

断熱(熱)に関しては一級建築士の試験にも出てくる、建築士としては必須の知識ですので、よほど悪い建築会社でなければ、対応してくれると思います。

 

もちろん弊社でも、当たり前に断熱性能に関するご相談もお受けしていますし、施工会社に対する監理(指示)もしっかり行っていますので、ご質問などありましたらお気軽にお問合せ下さい。