みなさん、お家を建てようと思ったとき、「しっかりした家にしたい」、「長持ちする家にしたい」、「耐震には気を使いたい」など、建物の構造を気にされる方も多いと思います。

でも、構造のことは難しくてあんまりピンと来ない、なんて方のために、

今回は、建築家目線で、住宅の構造について解説していきます。

日頃、お客様からの質問にお答えしていることで、よく出る疑問や、勘違いが多い部分もあるので、お家の構造も色々あるということを知ってもらえればと思います。

1.構造計算ってなに?

 

まず初めに、そもそも構造計算って何なのか。

ずばり一言で言うのは難しいですが、

「建物の強度(強さ)を計算で数値化して、しっかり検討して建物をつくろう」といった感じのニュアンスです。

 

建築物には、家自体の重み、本棚などの家具の重み、雪や風の外からの圧力、地震の衝撃など、色々な力が働きます。

それらを壁の面積や建物の大きさから割りだして、計画の建物の、柱、壁、梁などの量で耐えられるかを計算で検討する、というのが構造計算になります。

大学や専門学校の建築学部では、構造建築がひとつの学問としてあったり、建築士の資格の必須科目になっていたりと、建築家は必ず理解していないといけないのが、構造計算になります。

 

しかし、一般の方からしたら、構造計算の内容などは難しくて何が何だかだと思います。

重要なのは、何を知っていないとダメなのか、家の持ち主として知っていた方がいいことは何なのかです。

 

2.構造計算って当たり前じゃないの?

 

建物を建てる時には構造計算が必要ということが分かったと思いますが、

実は、必ずしも全ての建物に必要ではないのです。

 

日本の建築基準法では、一般的な木造2階建て以下の住宅は、ほとんどの場合、許容応力度計算や壁量計算、偏芯率計算などの簡易的な計算をすれば、構造計算書を作ってまではしなくても大丈夫になっています。

この簡易計算と構造計算は何が違うのかというと、計算に費やす情報量と手間の量が違います。

 

一般的な木造住宅では大きさや形、壁の量が一定以上あれば、耐力上問題ないということが簡易計算で導き出されます。

構造計算ではもっと具体的に、柱の太さ、梁の大きさ、木の種類など細かな情報から、建物のどの部分に力が強くかかり、それに耐えるためにどういった対策が必要なのかまで計算で出します。

 

建物には「耐震等級」という耐震強度のランク付けがあり、簡単に言うと等級1が建築基準で震度6強から7の地震に耐えられるもの、等級2が等級1の1.25倍の強度、等級3が等級1の1.5倍の強度となっています。

簡易計算では耐震等級1までが計算でき、構造計算では耐震等級2・3まで求めることができるというのが、構造計算の概要になります。

3.構造計算の費用は?

 

せっかく家を建てるなら「強い家にしたい」と皆さん思うのが当たり前です。

「じゃあ全部、構造計算すればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、構造計算自体は法律では必須ではなく、オプション的な立ち位置なので計算に費用が掛かってきます。

 

構造計算をするには、構造に特化した「構造設計事務所」で計算してもらうのが一般的になっており、計算結果の書類もA4用紙で200枚を超すことも珍しくありません。

 

さらにそれを確認して証明する検査機関の手間もあるので、構造計算費+申請費用が掛かってきます。

建物の規模や構造にもよりますが、平均的な35坪前後の一般的な住宅であれば40万~60万が計算費用の相場であり、予算的に負担になってくるのは否めないでしょう。

 

また、構造計算の結果、構造強度を増したり、耐震性を高めると、建物自体の金額も上がってくるので、それらの費用を掛けるか掛けないか、判断が必要になってきます。

 

4.まとめ

 

弊社では、構造計算の特徴や必要性をお施主様と十分話し合った上で、取り入れるか取り入れないか選択をお聞きしています。

ハウスメーカーさんや工務店さんの中には、構造計算を標準にしていたり、耐震対策を標準にしている会社さんもあります。

しかし、それらにも実際は費用が掛かっています。

もし100万円あったとして、それを建物の構造にかけるのか、間取りの広さにかけるのか、建物の中身のグレードアップにかけるのか、それはお施主様の自由です。

Robecityではじっくり時間をかけて、それらの可能性を話し合って家づくりを進めています。

家づくりの専門家として構造・予算・デザイン、トータルでサポートさせて頂いていますので、疑問があればぜひ一度ご連絡ください。